ロゴ九州工業大学次世代パワーエレクトロニクス研究センター

活動報告

平成29年度

トピックス

  • SUMCO 共同研究講座の開設
    株式会社 SUMCO 共同研究講座が平成 29 年 7 月に開設されました。
    本共同研究講座では、高品質パワー半導体ウェーハ評価方法についての技術開発を進めています。
  • 日経エレクトロニクス『NE パワーエレクトロニクスアワード』最優秀賞ノミネート

    概要:
    本学の工学部電気電子工学科松本研究室と生命体工学研究科安部研究室が日経エレクトロニクス『NE パワーエレクトロニクスアワード』最優秀賞候補にノミネートされ、その研究内容が日経エレクトロニクスに掲載されました。

    大学院工学研究院 電気電子工学研究系 松本聡教授と、大学院生命体工学研究科 生体機能応用工学専攻 安部征哉准教授は、電源の究極の小型化・高効率化に向けて、「PowerSoC*」を3次元・並列化する技術を考案するとともにその関連技術を開発しました。Si技術により作製されたSi-LSI、電源制御回路、ゲートドライバーICとGaNパワーデバイスやインダクターなどを縦方向に積層する「3D Stack PowerSoC」を考案しました。また、関連技術として講習で動作するGaNパワーデバイス用ゲートドライバーICを開発するとともに新しいデジタル電源制御方式により電源の出力安定化の制御方式を一新しました。本研究成果が、日経エレクトロニクス『NEパワーエレクトロニクスアワード』最優秀賞候補としてノミネートされました。(全国で6件)
  • PowerSoC*:Power Supply on Chip パワーデバイス、制御・駆動回路、パッシッブ部品を1チップに集積した集積化電源

活動報告

  • ひびきの地区拠点化への取組
    本年度、これまで戸畑キャンパス、ひびきの地区に分散していた研究設備等を若松キャンパス内に集約いたしました。これまでに整備したパワー半導体研究に関する設計環境、実装・評価環境に加え、新たにデバイス試作装置を導入し、半導体材料からパワー半導体、パッケージ研究さらに高電圧変換回路試験、信頼性試験までパワーエレクトロニクスにかかわる一連の研究をひびきの地区で、ワンストップで行える研究環境を整備いたしました。

    平成29年10月12日に施設見学会を開催しました。
  • 施設見学会で尾家学長、花本生命体工学研究科長にご挨拶いただきました。

    実験室の見学の様子

  • 企業報告会・見学会の実施
    平成30年3月5日~7日に学生が企業OBを訪問、報告会・工場見学会を実施しました。
  • 平成30年3月5日
    カルソニックカンセイ株式会社 実証試験センター・研究開発センター

    平成30年3月6日
    東芝三菱電機産業システム株式会社 府中工場

    平成30年3月7日
    東芝キヤリア株式会社 富士工場

国際連携活動

  • モンゴル国立大学(NUM)との連携研究活動
    モンゴル国立大学とM-JEEDプロジェクトによる連携研究を推進しています。パワーエレクトロニクス分野において、研究者・博士課程学生等との研究交流、研究者の短期研修プログラムの実施などを進めています。
    4月 Bat-Ochir Bat-Otgon 講師と連携研究実施(研究者受け入れ)
    10月 学長の施設、見学研究会での講演、共著論文打合せ実施
    11月 web会議の実施
    2月 研究進捗会議
    3月 共著論文打合せ実施・若手研究者、OBとの交流会
  • 10月 MUN学長の施設訪問

    3月 若手研究者との交流会

  • 国立台湾大学・国立精華大学との交流
    日  時: 2017年8月8日
    場  所: 国立台湾大学
    概  要: 国立台湾大学の学生向け講演を行いました。
    講演タイトル: IGBT development history and the future
  • 日  時: 2017年8月9日
    場  所: 国立精華大学
    概  要: Taiwan Power Semiconductor Workshop(TPS)2017 において、6 時間にわたり Tutorial 講演を行いました。
    講演タイトル: Power Devices : Basics and Future Trend, Ichiro Omura
  • 日  時: 2017年10月2日
    場  所: 九州工業大学次世代PE研究センター
    概  要: 国立台湾大学Kung-Yen Lee先生が来日、センター施設見学を行いました。
  • Universiti Tenaga Nasional (UNITEN)の表敬訪問
    日   時: 2018年1月19日
    来 訪 者: Prof. Norashidah, Dean of College of Graduate Studies
    Prof. Tuan Abd Rashid, Director of Institute of Energy Policy and Research Assoc. Prof. Chen Soong Der, Deputy Dean of External Relations, College of Graduate Studies
    Universiti Tenaga Nasional(UNITEN:マレーシア)の工学院長らが来日しテナガ大学 Energy Sphere(学内エネルギー関連研究ハブ)とパートナシッププログラムについてご紹介いただき、今後の研究連携等について議論を行いました。
  • マレーシア UPM 訪問学生向け講義・ラボツアー
    日  時: 2018年3月2日 13:00~14:30
    場  所: 若松キャンパス講義室2
    概要
    マレーシアプトラ大学より来日の学生 11 名がラボツアーを行いました。
    スマートフォンやハイブリット自動車、家電製品を例にパワー半導体について解説、具体的な研究紹介、研究設備について紹介・見学が行われました。
    パワーエレクトロニクス、パワー半導体の概要説明、具体的な使用例をあげ、我々の身近にある電気機器に使用されていることを認識してもらいました。学生数名による現在取り組んでいる研究テーマのポスターセッションを行い、質疑応答、意見交換が活発に行われました。 実験室見学では、デモンストレーション等、実際にパワー半導体ふれてもらいながら意見交換しました。
  • 国際交流講演:特別セミナー
    ミュンヘン工科大学(Technical University of Munich)Gerhard Wachutka 教授をお招きし、特別セミナーを開催しました。
    ワフトカ教授はパワーデバイスの破壊を含むモデリングをベースに、高電力パワーデバイスのプロトタイピングで顕著な業績を上げておられます。

    セミナーでは、教員・学生から多数の質問がなされ、種々意見交換等を行いました。
  • 日  時: 平成29年9月11日 10:30~12:00
    場  所: 九州工業大学 若松キャンパス・戸畑キャンパス(TV 会議)
    講  師: Prof. Gerhard Wachutka
    Department of Electrical and Computer Engineering Technical University of Munich (TUM)
    タイトル: Virtual Prototyping of High Power Devices and Modules Based on Physical High-Fidelity Modeling and Predicitve Simulation

    講義の様子

  • 国際交流講演:研究報告会
    平成29年4月~5月の2か月間、モンゴル国立大学より研究員を受けれ、連携共同研究を実施しました。研究成果について、下記の通り報告会を実施しました。
  • 日  時: 平成29年5月12日 10:30~12:00
    場  所: 生命体工学研究科 講義室 1
    講  師: Dr. Bat-Ochir Bat-Otgon
    National University of Mongolia ("NUM")
    School of Engineering & Applied Sciences
    タイトル: Development of coreless current sensor for high power switching devices
    講演概要: 来日後、超小型の磁束センサを用いたインバータの出力電流や、パワー半導体のスイッチング電流測定の技術について研究を実施し、プリント基板技術を使った磁束センサ用高性能アンプの開発について研究成果報告を行いました。
    また、モンゴル国における電力事情、電力ネットワーク開発、モンゴルで取り組んでいる研究紹介を行いました。

    報告会の様子

  • JSPS 外国人特別研究員の受入れ
    平成 29 年度 日本学術振興会(JSPS)外国人研究者招へい事業により、外国人特別研究員(一般)を受け入れました。

    特別研究員 Giorgia Longobardi(ケンブリッジ大学研究員)
    研究期間:平成 29 年 11 月 16 日~平成 30 年 11 月 15 日

    研究概要
    窒化ガリウム(GaN)パワー半導体は、低損失動作を実現する高い特性を持つため次世代の省エネデバイスとして注目されていますが、長期的な信頼性の確保と動作電流の増加が実用化に向けた課題です。デバイス設計における高い信頼性を確保するための研究をシミュレーションによる検証と実証実験により解明しています。
  • 報告会の様子

教育活動等

  • 安全教育の実施
    <前期> 日  時: 平成29年6月30日 18:00~19:30
    場  所: 生命体工学研究科 講義室2
    内  容: (1)安全について (2)安全ビデオ「低圧電気取扱の基礎知識」の視聴
    (3)研究室に潜む危険(不安全行動例)
    (4)ケガと健康障害から身を守るには
    (ヒヤリハット事例、5S 活動と KY 活動、ヒューマンエラーの要因)
    (5)グループ討議・装置取扱・注意事項確認
  • 安全教育資料(抜粋)

  • <後期> 日  時: 平成30年3月9日 13:30~16:00
    場  所: 生命体工学研究科研究実験棟内実験室
    内  容: KYT 実施(例題 https://www.m-next.jp/kyt/ 参照)
    各実験室の安全衛生点検を実施、改善実施
  • 機器装置使用説明会
    日  時: 平成30年1月9日
    内  容: パワー半導体モジュール試作装置取扱説明会
    参 加 者: 15名
    概  要: 新たに導入したパワー半導体モジュール試作装置用いた高解像度の計測サンプルの試作、高精度独自開発パッケージ等の試作方法について、専門技術者による取扱説明会を開催しました。
  • 日  時: 平成30年3月8日
    内  容: 半導体極限環境特性評価システム取扱説明会
    参 加 者: 12名
    概  要: 新たに導入した半導体極限環境特性評価システム用いた極限環境下における特性評価の計測方法等について、専門技術者による取扱説明会を開催しました。
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